水素自動車とガソリン自動車の比較
- 7月25日
- 読了時間: 5分
水素自動車とガソリン自動車の違いとは?特徴や仕組みをわかりやすく解説

近年、「水素」という言葉を耳にする機会が増えてきました。しかし、「ガソリン車と何が違うの?」「どんな仕組みで走るの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
水素とガソリンはどちらもクルマを動かすためのエネルギーですが、その仕組みや環境への影響、将来性には大きな違いがあります。
この記事では、水素とガソリンそれぞれの特徴や違いを比較しながら、水素が未来のエネルギーとして期待されている理由をわかりやすく解説します。
※現在市販されている「燃料電池車(FCV)」を「水素自動車」としてご紹介します。

水素とガソリンは何が違う?
水素とガソリンはどちらもクルマを走らせるためのエネルギーですが、エネルギーを生み出す仕組みが大きく異なります。ガソリン車は、ガソリンをエンジン内で燃焼させ、その力でクルマを走らせます。一方、水素自動車(燃料電池車)は水素と空気中の酸素を燃料電池で化学反応させて電気をつくり、その電気でモーターを動かして走行します。
「水素」の特徴
水素は、宇宙で最も多く存在する元素であり、地球上でも水や有機物など、さまざまな物質に含まれています。しかし、自然界では単独の水素として存在することはほとんどありません。そのため、水や天然ガスなどから取り出してエネルギーとして利用します。
水素は燃焼させて熱エネルギーとして利用することもできますが、現在、市販されている水素乗用車では、燃料電池で発電しその電気でモーターを動かす「燃料電池車(FCV)」が主流となっています。また、水素を利用した際に排出されるのは主に水であるため、環境負荷の少ないエネルギーとして注目されています。

「ガソリン」の特徴
ガソリンは、原油を精製してつくられる液体燃料です。長年にわたり自動車用燃料として利用され、日本全国にガソリンスタンドが整備されています。
給油インフラが充実していることから、多くの人にとって最も身近で利用しやすいエネルギーといえるでしょう。

水素自動車を利用するメリットは?
水素自動車には、さまざまなメリットがあります。
まず、走行中に二酸化炭素(CO₂)を排出しないため、地球温暖化対策や脱炭素社会の実現に貢献できることです。また、燃料となる水素の充填時間は約3〜5分程度と短くガソリン車と同じような感覚で利用できます。さらに、モーターで走行するため静粛性が高く、発進時から力強く滑らかな加速を実現できることも魅力です。

水素とガソリンを比較してみよう
水素自動車とガソリン自動車には、環境性能や燃料補給、走行性能など、さまざまな違いがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
■ 環境性能
・水素自動車
水素自動車は、水素と空気中の酸素を燃料電池で化学反応させて電気をつくり、その電気でモーターを動かして走行します。エンジンを搭載していないため、走行中に排出されるのは主に水であり二酸化炭素(CO₂)を排出しないことが大きな特徴です。さらに、再生可能エネルギーを利用して製造される「グリーン水素」が普及すれば水素の製造から利用までを含めた脱炭素化へのさらなる貢献が期待されています。
・ガソリン自動車
ガソリン車は、エンジン内でガソリンを燃焼させ、そのエネルギーで走行します。その際、二酸化炭素(CO₂)が排出されます。一方で、長年培われてきた技術により高い信頼性や使いやすさを備えていることが大きな特徴です。
■ 燃料補給
・水素自動車
水素自動車は、水素ステーションで高圧の水素を車載タンクへ充填します。充填時間は約3〜5分程度と短く、ガソリン車に近い感覚で利用できます。現在、水素ステーションの数はガソリンスタンドほど多くありませんが水素社会の実現に向けて全国で整備が進められています。
・ガソリン自動車
ガソリン車は、日本全国にガソリンスタンドが整備されているため、長距離移動でも燃料補給に困ることはほとんどありません。また、車種が豊富で用途やライフスタイルに合わせて選びやすいことも魅力です。
■ 走行性能
・水素自動車
燃料電池車はモーターで走行するため、エンジン音がなく、とても静かで振動の少ない走りを実現しています。またモーターならではの特徴として発進時から最大トルクを発揮できるため、スムーズで力強い加速を楽しめます。
・ガソリン自動車
ガソリン車は、エンジンならではの力強い走りや運転する楽しさが魅力です。また、長年培われた技術による高い信頼性や豊富な車種ラインアップを備えており高速道路を含む長距離走行にも優れています。
クルマ以外にも広がる水素利用
水素の活用は、自動車だけにとどまりません。発電設備や工場、鉄道、船舶など、さまざまな分野で導入が進められています。再生可能エネルギーで発電した電気を水素として貯蔵し、必要なときに利用する「エネルギー貯蔵」の手段としても期待されています。水素は、脱炭素社会を実現するための重要なエネルギーの一つとして、世界中で研究・開発や社会実装が進められています。

まとめ
水素自動車は、走行時に二酸化炭素を排出せず、短時間で燃料を充填できるなど、多くの魅力を持つ次世代モビリティです。一方、ガソリン自動車にも、充実したインフラや豊富な車種、高い信頼性といったメリットがあります。それぞれの特徴を理解することで、未来のエネルギーやモビリティについて、より身近に考えるきっかけになるでしょう。
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